本堂の須弥壇には「大日如来像」が安置されている。製作年月日は不明であるが、金色に映えて綺麗だ。衆生を見据える穏やかな暖かい眼差しは、安穏無事をご加護しているようだ。
寺伝によると、昭和33年裏山崩落で本堂や多くの法具が埋没全壊したが、不思議なことにご本尊「大日如来」は倒壊した本堂の屋根裏から見つかり、ご尊体は無事だったとのことだ。
円如寺は上総の七福神霊場です。本堂正面左側回廊の壁には、「夢巻楽 寿老神」の表札がかけられたお堂がある。中には髭を生やし、鹿を従えた寿老神のお姿がある。多分、当て字であろうが、「ゆめまくら」とは今風で面白い表現だ。表情にも愛嬌があり、見て楽しい。
本 堂