庚申塔
本通りから参道に入った道路の左側に2体の庚申塔(右側
の中央部に3猿)が建っている。

 
庚申信仰:中国の「庚申縁起」によると、人間の腹の中
      に3尸(さんし:3匹の虫)が棲んでいて、
      庚申(こうしん:かのえさる)の夜、人が眠
      っている間に身体から抜け出して天に昇り、
      天帝(帝釈天)にその日の罪状を告げ、罪状
      が一定量になるとその人は死ぬのだそうだ。
      この信仰心から、「庚申待ち」がおこった。
 
庚申待ち:庚申の日は身体を清め夜通し共食、歓談しな
      がら眠らずに夜明けを待つた。
      *庚申講は庚申待ち仲間のことである。
庚申塔は宗門、宗派で統一的な形状ではなく地域や場所で
も異なるが、おおむね赤面金剛や三猿が配されている。
        六地蔵
六地蔵とは、仏教の中の六道の夫々に現れて衆生を救う地
蔵菩薩です。普通、六体を並べて安置しているのが多い。
 六地蔵:地蔵道を救う「檀陀(だんだ)」。餓鬼道を救
     う「宝珠」。畜生道を救う「宝印」。阿修羅道
     を救う「持地」。人間道を救う「除蓋障」。天
     道を救う「日光」のこと。
        宝筺印塔
本堂前の右側に相輪が高く見える宝筺印塔(ほうきょうい
んとう)がある。宝筺印陀羅尼経(だらにきょう)を内部
に納めた塔で大正三年に建立された。塔身四方には四佛を
象徴する梵字が刻まれている。
この塔に一香一華を添え礼拝、供養した者は八十億
の生
死重罪も一時に消滅し、生きているときは全ての災いから
逃れ、冥府では極楽浄土にいくことが約束されるそうだ。
 
劫(ごう):梵天の一日。人間の四億三千二百万年。
       
☆四十四里四方の大石が三年に一度布で拭
        かれ、摩滅するまでの時間
       ☆五十里立方の金剛石を、五十年に一度天
        から舞い降りた天女がそっと撫でて、石
        が摩滅するまでの時間

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