外箕輪第二工場(平成14年)
松本新吉の墓(光聚院)
・外箕輪第二工場設立
これが大正13年1月頃に完成したといわれる松本ピアノ第二工場で
す。当時珍しかった洋風建築ですが、気候を考慮しなかったため、シロ
アリによって今は大分傷んでいます。ここで地元君津の農家出身の職工
を育てながら、六男新治とともに新吉こだわりの音色を持つピアノ作り
を始めました。外箕輪工場製造の第1号ピアノは、昭和4年1月15日
三島小学校に出荷されました。(当時の職人・大場正雄氏談)
このあたりの学校では、ピアノは
高価で、買えないでいましたが、昭
和に入ってから、おいおい篤志家の
寄付や校舎の新築記念という形で、
松本ピアノが設置されるようになり
ました。今年2月、松本ピアノで働
いていた大場さんのお話では三島小
学校に運ばれていったときのことが
記憶に残っているそうです。
新吉が外箕輪の工場で製造したピ
アノにS・MATSUMOTOの銘
が記され、東京工場では長男、広の
頭文字をとってH・MATSUMOTOと記したそうです。
三島小学校(外箕輪第1号)
<次へ>