ふだん穏やかな暮らしをしている小糸川周辺の人たちも、大正12年(1923)9月1日の関東大震災、昭和45年(1970)7月1日の千葉県水害では大きな損害を被っています。 近年、小糸川下流域は急速に都市化が進み、人や自然の営みも大きく変貌をとげてきました。さらには時代の流れの中で、この災害、水害の体験さえも、そこで暮らす人々の記憶の中から過去のこととして忘れ去られようとしています。 小糸川倶楽部では小糸川流域の洪水に着目し、洪水の恐ろしさと避難場所、川の改修などを調べ、冊子にまとめました。これは、ただ単なる過去事象の記録ではありません。日常的に起こりうる恐ろしい水害の教訓でもあります。 |