リチウムイオン電池の価格低下や充放電を一括して制御してくれる高機能なハイブリッドインバーターの出現により売電ではなく地産地消のソーラーシステムに手が届くようになってきたことからオフグリッドソーラーシステムの構築に挑戦しました。 折りしもロシアによるウクライナ侵略に伴う電気料金の高騰を受け時流に乗ったものになったのは幸いであった。 小容量のシステムで計画したもののソーラーパネル枚数を多めに設置したことによりバッテリーやソーラー充電器を追加しやや複雑な構成になった。 この規模になるとバッテリー電圧は24Vではなく48Vで構成するのが望ましい。 48Vシステムならばハイブリッドインバーターの出力を5KWに出来、全体の構成もシンプルになる。(電圧が高くなると感電や直流特有の危険性があるので難度が高い) 当初の想定では停電時の対応を考えながら常時給電が必要なIT関連のサーバーやネットワーク機器、冷蔵庫/冷凍庫をベースにパソコンやテレビ(当家では保安系)を給電対象としていた。 給電可能容量の増加に伴いいくつかの家電にもソーラー電源が使えるようにした。 しかしながら、給電容量の制約からすべての負荷を同時に使用することができないためスイッチにより細かく調整できるようにした。 キャンピングカーは使用頻度が少ないものの比較的容量の大きいバッテリーを有しており活用できるようにした。(ただし、経路の途中で充放電のための交流直流変換が発生するためロスが大きい) ソーラーパネルは陸屋根で直接固定できないことから雨水がかろうじて排水できる程度の傾斜角度でほぼ水平に近い状態に設置し風圧を抑えると共に足場パイプと3mmステンレスワイヤーで屋根周辺に固定することで強風により飛散しないようにした。 会社を退職してから取得した電気工事士の資格が大いに役立った。
|