三島神社社殿改築記念碑 本神社は、古来より存するも創建は詳らかでない。 元亀年中(1570-1573)に社殿が消失し、その際什宝、古文書などが灰燼と化し、創建の証しは消滅した。 祭神に大山祇命(おおやまつみのみこと)奉祀し、農林農耕の守護神、家門繁栄の祈願所にして三島地区の産土神(うぶすながみ)である。 秋の例大祭には、千葉県指定無形民俗文化財の棒術、鞨鼓舞が奉納され氏子や崇敬者などで賑わい神と人が交わる聖なる空間を形成する。 旧社殿は、時の流れと人々の暮らしを見守り風雪に耐えた末朽廃し、改築が急務とされつつもつ月日を重ねる。 平成二十一年五月の神社定期総会において、猶予なき事態として改築を決議する。しかしながら、この地は過疎化と高齢化が著しく資金確保に苦慮し、三か年を要した。 この間、氏子のほか広域に賛同を懇請し、理解と協力を得ることに努め懸案の社殿改築はしばらく具現化した。 ことに三島の地を教理とする多くの賛同者の物心両面にわたる援助によって、この事業推進の強力な原動力を得る。 今、三島の杜は、天に聳える巨杉の下に入母屋造銅板葺の荘厳な社殿及び社務所が立つ。 ここに記念碑を建立し、経緯の実情を末永く後世に伝える。 平成二十五年九月吉日 三島神社社殿改築実行委員会 |