岩手・東山町では、今年度より「小家畜とのふれいあいモデル事業」として、1羽620円のひなを購入する際に700円を補助することとなったが、購入希望が当初予想していた100羽を超える202羽と大きな反響を呼んだ。5月21日、ひなは希望者に配布された。 同町は2003年度予算として100羽分の7万円を計上していたが、予算を超えた部分については補正予算で対処するとのこと。 購入者は町内農家だが、ニワトリの姿を見なくなった町に昔ながらの風景を取り戻すことや、雑食性のニワトリによって生ゴミの減少を図るのが狙い。
鹿児島・菱刈町でも、昨年度から同じような試みが行われている。同町の場合は、ひなを育てて高齢者の生きがいづくりにすることが目的。さらに、育てたニワトリが産んだ卵で高齢者の小遣い稼ぎにすることや、高齢者に元気になってもらって、老人医療費も削減できたらとも考えているようだ。 1羽500円のひなについて、町が半額を助成。2002年度は25万円を予算計上。80人に1000羽のひなが配布された。 実際にどれくらいの効果があったのか分からないが、今年度もひなの購入について同様に町が補助する。(田中潤)
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