群馬・板倉町では2002年度から、文化振興を図るためにコンサートや舞台などの芸術文化鑑賞の際、入場料の半額を助成する「ハーフチケット制度」(芸術文化鑑賞助成金制度)を開始したが、その結果は予想以上のものとなった。 当初、町は延べ500人ぐらいの利用を見込み、予算に200万円計上したが、2002年度は約900人、約300万円の利用となった。今年度も同制度を続行し、補正予算で約350万円計上する予定。
同制度の対象となるのは全町民で、@文化財、文化遺産などの鑑賞A科学館、歴史民族資料館、博物館、記念館などの鑑賞B音楽鑑賞(ジャンルは問わない)C演劇、舞踏(バレエ、ダンス)、歌舞伎、文学、寄席、演芸、能、狂言、ミュージカル、講演会などの鑑賞に対して、チケットの半額を助成する。 ただし、遊び的要素が強いテーマパークや観光農園、ディナーショーなど飲食の伴うイベント、スポーツ観戦などは対象外。
今年度から若干制度が変更となり、1年間の利用限度が1人2回から1回に、助成額の上限が5000円から4000円に、チケット代は4000円以上だったのが2000円以上から助成の対象となる。また、家族で鑑賞した場合は、チケット代の合計が2000円以上になれば対象となる。 申請方法は、公民館や教育委員会にある申請書類に、チケットの半券(鑑賞を証明できるもの)を添えて提出。その後、審査を通れば助成金が指定講座に振り込まれる。
なお、町教委によると、同じような助成制度は福島・飯館村や北会津村でも実施されているとのこと。(田中潤)
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