品川区と日本健康麻将(マージャン)協会の共同事業として、昨年4月から開始した「いきいき健康マージャン広場」は1年経って、会員数がさらに急増している。
昨年4月8日の時点で当初見込んでいた会員数30人を大幅に上回り140人超でのスタートしたが、現在の会員数はナント(!)339人に。今年3月の補欠募集でも120〜130の応募があったという。
マージャンは頭を使うのでボケ防止、老人同士の交流にもなるということで、区の事業の一環として「マージャン広場」を開始。「お金をかけない」「たばこを吸わない」「お酒を飲まない」をモットーにマージャン普及を進めている日本健康麻将協会が運営し、区は会員募集のPRと会員登録管理などを行っている。
現在のシステムは隔週で週2回開催。一般コースと初心者コースとに分けられている。初心者コースでは、ルールを知らない人にも補助スタッフを配置して、パイの並べ方など基礎から教えてもらえる。会場費や人件費など必要経費を捻出するため、参加費として一般コース(10:00〜16:00)は1500円、初心者コース(10:00〜13:00)は1200円を徴収している。それでも、会員数はこの1年間でどんどん増えて、現在60人が「空き待ち」しているほど。
自治体が「マージャン広場」を主催するというのは非常に珍しく、品川区のほかには、杉並区や港区が日本健康麻将協会と共同で行っている程度。それでも、昨年マスコミがこの「マージャン広場」について取り上げてから反響も大きく、自治体が品川区に問い合わせてくることも多々あるという。
また、品川区では「マージャン広場」のほかにも、「いきいきカラオケ広場」も行っている。こちらは、第一興商の「ビッグエコー五反田店」が区に協力してカラオケボックスを無料で提供。ただし、飲食代などは自費。区内に在住している60歳以上、5人以上のグループなら事前に登録しておけば、カラオケボックスを利用することができる。(田中潤) |