2002年4月、東京・江東区は区内の第五砂町小学校など5つの地域で、マンション建設計画を立てている開発業者10社12ヶ所に対して、建設の中止や延期を求める要望書を送った(今年2月に2つの学校区が追加)。
江東区では、地域や近隣の状況に配慮がなされないままマンション建設が急増。1998年から2002年までの5年間で、人口は約36万人から約38万人と2万人増加。
区が指定した受入れ困難地域の小学校に関しては、2002年に明治小学校が前年より88人、川南小学校は34人、東雲小学校では36人、枝川小学校では120人、第三砂町小学校では23人増えており、これらの地域では小学校の教室不足が深刻化している。
そこで、区は昨年4月15日に「江東区マンション等建設指導要綱」を全面改正。学校などの受入れ条件が整うまではマンション建設の中止や延期を求め、業者が正当な理由なく勧告に応じない場合、業者名などを公表すると定めた。
それを受けて、東京建物では同区新砂で計画していたマンション建設を凍結。区の要請に従った形となった。
だが、アーバネットコーポレーションは区から何度かマンション建設計画の凍結要請を受けたが、結局10月からマンション「グランアジール南砂」(仮称)の建設に着手した。
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建設現場
その奥のマンションには横断幕が

これが例の横断幕
だが、一足早く入居した住民がもうこれ以上来るなと叫んでいる
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