石川嘉延・静岡県知事は15日、県内の市町村を政令市と広域連合にまとめ、また都道府県を人口400万から500万人をめどに大括りして「道」または中国流の「省」に再編する「内政制度改革試案」を発表した。
静岡県では静岡・清水市の合併により新静岡市が政令指定都市になることが予定され、また、浜松市を中心に政令市移行を視野に入れた合併の検討が行なわれている。これらの政令市が誕生した場合、県の事務事業の多くが政令市に移行することになる。
試案は、こうした流れをさらに助長し、政令市にならない市町村も政令市なみの力を持つ広域連合をいくつかつくり、そこにこれまで県の出先機関などが行なってきた地域的な事務事業を一括して移譲することが狙い。権限・財源・人材を移譲することを明確な前提とし、そのための受け皿をつくるというところが、新しい。
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石川嘉延・静岡県知事が提案する都道府県の再編成案
4つの大都市圏と10の省(道)・沖縄に区分することを1例として図示した |