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首長の多選禁止・自粛条例はどこも継続審査

2002/12/27

 12月20日、長野県議会は閉会し、知事提案の「長野県知事の在職期間に関する条例案」は継続審査となった。この条例案は長野県知事は連続して3期を超えて在職しないよう努めると言う内容のもの。県議会では、憲法上の疑義やほかに緊急課題が山積している今の時期になぜ提案するのかという意見などが出されたというが、田中知事は閉会後の記者会見で、議会が一度も自分を呼んで議論をしようとしなかったことに不満を漏らした。

 東京・中野区議会は12月11日に閉会し、「中野区長の任期に関する条例案」は継続審査となった。この条例案は、「中野区長は連続して3期を超えて在任することが出来ない」と明確に多選を禁止したもの。今年3月13日に議員提案されたあと、区長選挙をはさんで10月10日に再提案され、総務委員会で審議が行なわれることになった。しかし、10月22日までの第3回定例会では継続審査となり、11月28日から12月11日までの第4回定例会でも継続審議となった。総務委員会では来年1月下旬に学識者を招いて学習会を開催する予定である。

 東京・杉並区でも区長が11月5日、多選自粛条例を議会に提案。条例案は11月8日に総務財政委員会に付託され、13日に検討されたが、そのまま継続審査となった。2003年の第1回定例会の開催は2月末であり、その間、閉会中の審議が行なわれる予定は今のところない(並河信乃)