12月14日付徳島新聞によると、徳島県庁のホームページ(HP)の「知事への手紙」コーナーに4ヵ月以上、県民からの新しい意見と知事の回答が掲載されず、県のHP管理姿勢が批判されているとのこと。
「知事への手紙」は、県政全般に関する意見を県民から直接電子メールで受け付け、それを知事が個別にメールで返答するというコーナーで、それらの一部がHP上で掲載されている。返答は電子メールで順次送っているが、HPへの掲載が8月2日以来ストップしている状態だった。
さらには、今年5月にいったん掲載された徳島空港拡張・周辺事業に関する意見と回答が、現在では削除されている。「徹底した情報公開で包みかくし事のない県政」を目指す大田正知事の姿勢と矛盾したHP運営に疑問の声が上がっている。
ところがその後、こうした徳島新聞の報道を受けてか、12月19日に突然、6本の意見とその回答が掲載された。大田知事が就任以降に掲載された回答は、6月10日から8月2日までで全9本。今回は異例の本数の回答が掲載されたことになる。
なお、各都道府県庁のホームページを見てみると、ほとんどの都道府県が知事からのメッセージや知事を紹介するコーナーを設けているが、茨城県、宮城県、秋田県では知事のコーナーはない。また県民からの質問や意見を常時受け付けているところも多く、全都道府県のなかで30都府県が知事も含めて質問の回答をホームページ上で掲載。そのうち、徳島県も含めて青森県、大阪府など13の都府県が、知事に対する質問の回答が掲載されている。(田中潤) |
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