東京都府中市が落ち葉のリサイクル推進を目的とした「落ち葉銀行」を11月1日、開設した。
市内の団体・グループが対象。登録した団体に約70リットル入りの落ち葉袋を配布する。各団体・グループは府中市立の約300公園の落ち葉を選別し、イチョウの葉などを除いて袋に詰める。市は各公園の回収場所から落ち葉袋を管理地2ヵ所に運搬、集積して腐葉土に熟成させる。一定量の落ち葉を収集した団体に腐葉土を、配布する腐葉土が少なかった場合は草花の種子などを配布する。配布する腐葉土は、落ち葉袋5袋(70×5=350リットル)に対し、腐葉土1袋(20リットル)とする。
12月2日現在、「落ち葉銀行」に登録した団体(口座数)は約50。落ち葉は約650袋を回収した。腐葉土の配布は来年10月の予定(府中市「落ち葉銀行」のホームページ)。
これとは別に似たような試みとして、獨協大学の犬井正教授が「落ち葉銀行」を提唱している。これは、ボランティアが年に数回里山に入って落ち葉掃きをして集めた落ち葉(銀行券)を農家に無償提供して、有機的な資源循環システムの復活を目指し、里山の重要性を訴えていこうというもの(犬井教授の「落ち葉銀行」のホームページ)。(田中潤) |
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