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杉並区のNPO支援基金、予想以上の成績

2002/12/02

 杉並区が設けたNPO支援基金への寄付は、11月1日現在、189万円弱と予想を上回る成績を挙げている。12月には、その配分も決定される予定である。

 杉並区は2002年4月に「NPO・ボランティア活動及び協働の推進に関する条例」を施行、6月にはその手引書を刊行した。NPOに個人が寄付しても現行税制のもとでは控除の対象とならないが、区などに寄付すれば控除の対象となることに着目、区に支援基金を設けてそこへの寄付を募り、それをNPOに流すのが基本的な仕組み。一般的な寄付だけでなく、団体指定の寄付もあり、NPOがこの基金に対する寄付を各方面に要請し、次にこの基金から助成を受けるという流れを想定している。基金からの助成については審査会が設けられる。

 11月1日現在、寄せられた寄付は5件、188万9492円で、うち2件が団体を指定した寄付、3件が一般的な寄付である。区では100万円程度の寄付を予想していたが、予想を上回る成績となった。12月19日には審査会が開かれ、そこで初の交付決定が行なわれる見込み。

 助成金の交付を受けるためには区に登録をしなければならないが、区内にあるNPO91団体のうち基金からの助成希望を登録した団体はまだ17団体である。区では今後さらに一般への広報を努めていくとのことである。(並河信乃)