豊英大滝

 小糸川倶楽部は大げさに言えば昔の風土記を真似て『すゑ風土記」を作るべく、市街地を流れる小糸川周辺の伝説、伝説的人物の情報、資料などを収集し、これを記録集にまとめて地域社会に提言し伝承する活動をしています。メンバーは9名(男性7名、女性2名)。皆さん現役をリタイアした人たちです。
 倶楽部の発足は平成13年で、君津中央公民館周西分館主催事業・地域再発見教室終了後です。『知り得た郷土の情報や知識を活用しないで終えるのは惜しい』という仲間が集まり、4名でのスタートとなりました。その後、市史編纂委員をした人や公民館長経験者、歴史に興味を持つ人が参加し、活動内容が充実化してきました。
 倶楽部のモットーは“慌てず、急げ”です。私達の年代は『明治は遠くなりにけり』とよくいわれたものです。しかし、現在は昭和までもが遠くなりつつあります。時代と共に風化し埋没していく郷土の歴史文化を調べ記録し、保存して後世に伝えていくことが、今に生きる我々に課せられた義務だ。という意識に目覚めたとき『我々にも残された時間は少ない』ということに思い至りました。『慌てる必要はないが、兎に角、灯火が消えないうちに何とかしよう』。老人力を大いに発揮し、2回/月の会合を重ねて着々と成果を挙げています。
 平成15年2月には、「福寿草の会」から活動内容を是非聞きたいとの申し込みがあり、君津市中央図書館・情報センター(マルチメディア会議室)で、成果発表会を実施しました。
 また、4月には小糸川倶楽部の過去3年間の活動を記録集にまとめ編集し、発刊しました。
 さらに、平成16年度も同会から申し込みがあり、「小糸川の揚水車」をテーマに活動した内容を主題に、3月中旬発表会を情報センター(視聴覚室)で実施します。

 平成17年度の学習テーマ「水との闘い」は、記録集にまとめ発刊しました。これは、明治中期小糸川下流域で水耕用に設置した揚水車の記録です。
 明治28年設置された「久保の揚水車(藤原治郎吉製作)」は、高さ38尺(約11.5m)で、昭和38年まで稼動していました。

 なお、記録集が必要な方は君津市中央公民館「小糸川倶楽部」までご連絡頂きますようお願いします。

 

小糸川倶楽部の紹介

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