其一先生の墓

土窯半兵衛

雪中庵寥太

近江屋甚兵衛

大草平内

池田久蔵・石井峯次郎

 周南の常代には高間御殿があったそうです。この地方の産業の発展に関わったこれらの人物については、これからじっくりと検証していきたいと思っています。

 さらには、深井戸を掘る上総掘りを完成し、温泉や油田の掘削にも貢献した「池田久蔵」と「石井峯次郎」。この井戸掘りの技術は明治35年には“上総システム”としてインドで出版され世界に紹介されています(上総博物館に展示)。この地方では、ジャガイモのことを“平六芋”と呼びますが、ジャガイモを導入し飢餓を救ったのが「秋元平六」です。この人は私費で伊豆大島の波浮港を築きました。伊豆大島では神様扱いです。その他、産科指南など名著を著した「大牧周西」、時代劇の米騒動に悪役で登場する江戸の豪商米問屋「高間伝兵衛」、川舟で活躍した「野村周蔵」。下の写真は当時の川舟運送風景と野村邸です。

江戸時代明治の初期に活躍した人
中世

 江戸から明治初期にかけては、歌舞伎・興話情浮名横櫛(玄冶店)で登場する「お富さん」、上総海苔を開発した「近江屋甚兵衛」、小糸川の改善に努め洪水を抑えた功績が今に語り継がれる「大草平内」、江戸時代の著名な俳人の「雪中庵寥太」、其一塾で若者を育てた「牧野其一先生」や、江戸で評判の土窯炭作りを広めた「土窯半兵衛」など、周西地域に縁のある人物の名前がでてきます。


野村家・集荷場
(木曽の正勝氏 蔵)

小糸川の川舟
(木曽野正勝氏 蔵)