貞元地域は、若年層の流出や高齢化など、農村地域の抱える共通した課題に直面している。このような状況下で、地域の有志が危機感を持ち、まちづくり活動を開始した。 また、事務局長の齊藤貞夫氏と筆者があるシンポジウムを契機に知り合いになったことが、地域と千葉大学との協働の契機となった。また同時に「文化のまちづくり市税1%支援事業」が始まり、これを良いきっかけとして、まちづくりが始動したのである。 本記録は、これまでの長年の活動を振り返ることで、貞元地域の住民の皆様にまちづくりの意味や達成感を改めて感じて頂き、持続的な地域をつくっていく礎となればとの思いから書いている。同時に他地域でこれからまちづくりを始めようとする皆様へのエールとなることを期待している。さらに、長年にわたり支援して頂いた君津市役所の皆様に対する感謝とアカウンタビリティを果たす目的もある。 |